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親権を父親が勝ち取る場合
離婚のご相談で,男性からのご相談で多いものとして,親権を父親が勝ち取ることができるか,というものです。
勝ち取るという表現から,何かよい方法があれば,親権を取得することができるのではないかというお気持ちを垣間見ることができます。
一般に夫婦間の諸事情で甲乙つけがたい場合には,母親が親権者となることが多いと言われています。
そのことから,父親としてのお気持ちから勝ち取る,という表現が出てくるのでしょう。
さて,親権者となるかどうかは,最終的には裁判所が,諸事情を考慮してた結果です。
ですから,当然父親だから親権者となることができない,ということはありません。
ただ,諸条件を考慮すると,一般に女性側が親権者としてふさわしいと判断されることが多いということに過ぎません。
親権者指定の基準については別の機会に詳述したいと思いますが,父親の側としてできることは,できる限り親権者指定の基準を満たすことができるように,あるいはその立証ができるようにしておく必要がありますし,そうするほかないと考えています。
横浜の離婚弁護士 細江智洋