
別居期間の長さは,離婚が認められるかどうかという点で重要な意味を持ちます。
離婚原因としての別居
離婚は,当事者間での合意ができない限り,最終的には訴訟によって離婚を求めることになります。
訴訟では,離婚原因がなければ,離婚が認められません。
離婚原因で典型的なものは,不貞行為や暴力です。
そして,このような比較的明確な離婚原因がない場合に,別居期間が重要な意味を持ちます。
別居期間は,長ければ長いほど,そのこと自体で婚姻生活が破綻したとされ,離婚が認められる可能性があります。
離婚が認められる別居期間
では,どれくらいの別居期間があれば離婚が認めらるのでしょうか。
まず,一般に7,8年くらいであれば,離婚が認められる可能性が高いといえ,少なくとも5年は必要であるとされています。
もっとも,必要な別居期間は,同居期間や,他の夫婦間での事情との兼ね合いで決まりますので,別居期間が1年で離婚が認められた事例もあります。
ご自身の状況でどのようになるかは,一度弁護士に相談をしてみてください。
弁護士細江智洋