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結婚と弁護士
離婚時に弁護士に依頼するということは比較的多いことかと思いますが,逆に結婚時に弁護士に依頼するというのは,あまり聞いたことがありません。
結婚前に弁護士に相談することといえば,結婚に際して,将来どのような場合に離婚になることが多いか,その場合どのようなことが問題になるかを予め聞いておきくこと,夫婦財産契約の相談をすることが考えられます。
結婚前の一番幸せな時期に,将来の離婚に備えて婚姻生活中に注意しておくべきことを弁護士に聞くというのは,なかなか需要はないと思います。
しかし,実はいざ離婚したいということでご相談に来られても,「あのときこうしておけばよかった」というこも多いのです。
ですから,本当は,結婚前に一度聞いておくというのも良いことだとは思います。
また,結婚前に,結婚後の夫婦の財産について,法律と異なるルールを内容とする契約をしておくことができます。
たとえば,法律上,生活費は夫婦で分担すること,日常家事に関して生じた債務は夫婦が連帯責任を負うこと,婚姻前に所有していた財産及び婚姻中自己の名で得た財産はそれぞれの個人財産となり,帰属がわからない財産が共有財産と推定されることが定められています。
これらについて,夫婦間で異なるルールにしたい場合には,結婚前に,夫婦財産契約を締結する必要があります。
この夫婦財産契約は,登記をすると,夫婦間だけではなく第三者に対しても主張することができるようになります。
横浜の離婚弁護士 細江智洋