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横浜の離婚弁護士 細江智洋 離婚慰謝料の相場
離婚慰謝料は,どのように決まるのでしょうか。
当然,離婚に至る原因はケースバイケースであり,一つとして全く同じ事案はありません。そのため,必ずこうなります,といえるものではありませんが,裁判上離婚慰謝料の額に影響する基準というのはあります。
まず,離婚にが破たんに至った原因がいずれにあるか,どの程度の責任があるかという,有責性の問題です。
有責性に関しては,何よりも,相手方に与えた精神的苦痛の大きさが重要です。ただ,よくご相談であるのは,あんな態度は許せない,すごい精神的苦痛を受けた,ということ。たとえばご主人が借金を作ったせいでこんな目に・・・慰謝料500万はもらわないと許せない!というようなもの。
しかし,暴行虐待を20年以上も受けていたとか,そういう場合は明らかですが,物事に対する受け止めからはひとそれぞれなので,単に主観的に精神的苦痛を受けたというだけでは,だめです。やはり,客観的にもそれなりに金銭評価可能な,損害が生じたといえるだけの精神的苦痛でなければなりません。はっきりした非行でなければ,慰謝料額は低くなります。
また,反復継続性は,慰謝料が高くなる要素です。
それはそうですよね,一回だけ浮気したのと,週に一回の浮気を5年もの間繰り返していたという場合を比較すると,後者の方が慰謝料額は大きくなります。
慰謝料請求を検討する場合には,このような事情について,根拠をもっていえるかどうかを考える必要があります。
横浜の離婚弁護士 細江智洋